コーラルは日本人も馴染みのある、やはり珊瑚の名称のほうがわかりやすいと思います。
珊瑚とは、刺胞動物門花虫綱に属する動物(珊瑚虫)のうちで、固い骨格を発達させる種類のことをさします。
いっけん、石のように見えるのですが、珊瑚は生物を起源とした宝石です。
深海に枝状の群れを作って生息し、非常に緻密な、石灰質の骨格を形成します。
宝石質の珊瑚には、アカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどの種類があります。
昔話などで目にする金銀財宝は、ほとんどが大判小判のたぐいで、海外のお話のような、山盛りの宝石は登場しません。
その理由にはさまざまな説がありますが、ひとつには、地質的に宝石資源が非常に乏しいことがあげられます。
鉱石起源の宝石は、ヒスイやクリスタルぐらいしか採れません。
また、海で採れるはずのものなのに、山珊瑚という不思議な名称で呼ばれているものがあります。
山珊瑚とは、由来も成分もまったく異なる三種類のものが、混乱して呼ばれている名前なのです。
ひとつは、キノコの一種でハナビラタケのことをいいます。
白い花びら状のキノコで、マツマイタケとも呼ばれています。
外観が珊瑚に似ていることから、山珊瑚の愛称がつけられました。
もうひとつは、アラゴナイトの一種で、珊瑚のような形状をしたもののことをいいます。
そして、最後は珊瑚の化石です。
以前、海だった場所が陸となり、化石化した珊瑚が発掘されることがあります。
あでやかな樹枝状のアカサンゴやモモイロサンゴから連想されるのは、やはり童話でお馴染みの、人魚姫の姿です。
世界中にある、古くからの人魚伝説は、不気味で不吉なものが多いのですが、それに姫という名前をあたえて、優しく美しいイメージを作り出したのは、アンデルセンの功績です。
貝殻で胸元を覆い、真珠の首飾りをつけて、赤や桃色の珊瑚を髪に差したおしゃれな人魚姫の姿は、絵本の挿絵としても非常に馴染みの深いものです。
日本にも、赤いロウソクと人魚という、うつくしくも物悲しい、人魚の娘の物語があります。
その人魚たちを飾ったコーラルには、不老長寿と幸福を象徴するという伝承が数多く残されています。
痛みや苦しみを退けて、幸運を呼び寄せるともいわれ、古くから船乗りたちのお守りとして人気です。
また、出産をひかえた女性に、安産祈願のお守りとして贈られたり、異性を惹きつけるパワーがあるといわれることから、恋愛成就のお守りとして身につけられたりすることもあります。
コーラルのやさしい桃色は、女性性の象徴だともいわれています。
あたたかい南国の海で生まれ育ったコーラルは、楽天的で、明るい性質が備わっているといわれています。
明るく、前向きな気質のコーラルは、大きな困難の壁を乗り越えたいときなどに、最大限のパワーを発揮します。
生命力のアップに効果があると言われていて、肉体を強くし健康運を高め、エネルギッシュな毎日を送れるようサポートしてくれるでしょう。
どのような物事でも、心持ちひとつで結果が変わってくる。
そうしたことを気づかせてくれると思います。
繊細で傷つきやすい性質のかたには、たいへんおすすめしたいパワーストーンです。

kilastone

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