ペリドットはカンラン石と呼ばれています。
綺麗で美しい透明な宝石質のことをさします。
カンラン石は、オリビンともいってオリーブの葉に由来しています。
もちろん、その色合いからきた名前です。
日本語のカンラン石は、中国の常緑樹の名前です。
実は、オリーブとカンランを間違えてつけてしまった名前で、そのまま呼ばれてしまったようです。
当時は、カンラン石もペリドットも区別することなく、オリビンと呼ばれていましたが、宝石質のオリビンの人気が高まってしまったので、古いフランス語で宝石を意味する、ペリドットと呼ばれるようになりました。
ペリドットは、ハワイに伝わるポリネシア神話に登場する、火山の女神、ペレのこぼした涙だといわれています。
何だか想像してしまいます。
ペレは、キラウエア火山の噴火口に住んでいて、炎、稲妻、踊り、などを司る、非常に気位が高くて、気性の激しい女神です。
ただ、激しい性質といえども、若くて美しい容姿を持っていたことから、醜い豚の神であるカマプアアに求婚を迫られました。
ペレは持ち前の気性の激しさで、それを跳ね除けたのですが、怒ったカマプアアに戦いを挑まれた結果、負けて妻にされてしまったと言われています。
ペリドットはそのときに流したペレのくやし涙だといわれていますが、美しい火山の女神と、醜い豚の神の戦いの伝説は、どことなくユーモアがあって、明るいペリドットの性質とよく似合っているようです。
夜の闇に浮かび上がるその姿を、イブニング・エメラルドと賞賛したローマ人たちは、十字軍の遠征のさいに、この神秘の石を手に入れています。
そのオリーブグリーンは、たちまちローマ人たちの心を虜にして、教会や聖堂に飾られることになりました。
現在でも、200カラットを超す巨大なペリドットが、ケルン大聖堂にある、三つの聖堂をきらびやかに飾っているそうです。
また、金と一緒にセットされたペリドットのジュエリーは、悪魔を追い払う力があるといわれ、護符の代わりに身に付けられました。
壮大で豊かなナイル川の流れによって、すばらしい文明を数多く築き上げてきたエジプトですが、ペリドットを採掘する時は、昼間では日光に溶け込んで発見がむずかしいため、夜間にのみ、おこなわれていたようです。
エジプトには、毒を持った、コブラたちが夜の町の底を這い回っています。
ペリドットの採掘は、まさに命がけの仕事だったのです。
多くの勇者たちが、毒蛇と戦いながら、ペリドットを探していたとつたえられています。
それだけペリドットの魅力がそうさせていたのではないでしょうか?
エジプトにおけるペリドットの主要な産地は、ザバルガートという名前の島でした。
ザバルガートは、アラビア語でペリドットの意味です。
大きくて透明な、ペリドットの結晶は、火山活動によって地中深くから運ばれてきたカンラン石が、ゆっくりと冷えて固まり成長した場合だけ生まれます。
火山地帯は世界中に存在していますが、こうした条件が揃うのはそう多くはないのです。
博物館で展示されているような、100カラットを超える巨大なペリドットは、紅海のザバルガート島、ビルマ、パキスタンの山岳地帯から採掘されます。
突如噴火を起こす火山や、宇宙からもたらされるペリドットは、古代から太陽の化身として珍重されてきました。
その由来や名前にふさわしく、とても前向きで、強大なパワーを持った石といえます。
ペリドットは光輝やき色彩を放つことから、恐怖心や妄想を吹き飛ばして、マイナスのエネルギーから身を守ってくれると感じます。
頭脳とも深い関わりのある石で、直感や知恵を授けてくれるといわれています。
また、大らかな明るさから、夫婦がいつまでも仲良くいられるとの言い伝えもあり、ペアでペリドットを身につけると、幸せな夫婦でいられると言われています。
明るく、ポジティブな石なので、うつ病にも、効果が期待できます。
太陽が降り注ぐように、明るく、晴れやかな気分を取り戻してくれます。
以前、気分が落ち込んでいるときに身につけたことがありましたが、気持ちが和らいで元気にさせてくれました。
自分を見失ってしまったときや気分が乗らないとき、このペリドットを身につけてみてください。

kilastone

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